読んだもの

2009年11月 4日 (水)

栗本薫「ムーン・リヴァー」 読了。


ムーン・リヴァー

イラストが天野喜孝さんなので、初期のグインみたい。
で、このムーン・リヴァーは東京サーガシリーズの最終作。
今西良と森田透の話、何だけど今回は良は登場せず。
書き下ろしで島津が作家になって、癌を患っているので彼の言葉が一つ一つ梓さまの言葉のように聞こえちゃって。
なんていうか、覚悟の上で自分の心境も吐露してるように感じちゃうのよね。

私は個人的にはBLは積極的に読むわけではないけど、BLだから忌避するというわけでもない。他のものと同じように読むだけ。
だから、その辺の(小説道場で語っていたような)心理的なものは全くわからないんだけど。
単にラブストーリーとして読んでました。
で、読みながら頭の中でずっと流れていたのがこれ。

この間亡くなった、加藤和彦さんの追悼番組で久しぶりで北山修さんを見た所為かも知れない。
ちなみに私の脳内で再生されているのは北山さんが唄ってるヴァージョンです。彼のソロアルバムに入っているのだよ。you tubeにはなかったけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年11月 2日 (月)

山田正紀「帰り舟 深川川獺界隈」 読了。


帰り舟
山田正紀の"純"時代小説。
いわゆる"SF作家"は大きな意味でのSFだけでなく、時代小説や純文学にまで作風を広げるのが割といるような気がする、筒井康隆然り、高橋克彦然り、栗本薫然り。ほとんど読んでないけど宮部みゆきも入るのかな。
で、山田正紀。カテゴリーで言えば人情話か。捕物帳や平岩弓枝の「御宿かわせみ」のようにシリーズ物の1編といった趣もあり。だって作りがいかにもシリーズ物って感じなんだもん。次回作、期待してます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月25日 (日)

栗本薫「運命の子」 読了。


運命の子

グインサーガ第129巻。
これで書き上げられたストックは全て刊行され、未完の130巻を残すだけ。

今回はヨナと黒太子スカール、フロリーとスーティーのヤガ脱出篇。
終盤、グラチーは出てくるわ、トーラスの状況が語られるわ、とまたもや手に汗握る展開。
もちろん、ヨナやフロリー親子の運命は気になるけど、一番気になるのは130巻にグインが出てくるかどうか、だわ。
しかもsign03 こんなところに、ヤンダル・ゾックの名前が出てくるなんてsign01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月21日 (水)

倉阪鬼一郎「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」 読了。


三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

通院の待ち時間とか映画祭の間の時間とかに切れ切れに読んで、昨日結局六本木に行けなかったので中途半端にあいた時間に読了。

読み出してすぐに、これって「四神金赤館銀青館不可能殺人」と同じ?とか思ったら。
いやぁ、そういう事だったんですか。にしても、倉阪鬼一郎氏、自虐的過ぎ。sweat01

種明かし篇(ネタ晴らし篇?)ってか解決篇パートでは笑わせていただきました。
最初のほうは、普段使わないような単語もあるからうすうす気づいてたけど、2番目のは、そんなとこぜんぜん気にしてませんでしたよ。
これ執筆作業(ってか計算?)大変でしたよねぇ。

バカミス史上に燦然と輝く(?)作品と言えましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 9日 (金)

畠中恵「みぃつけた」「しゃばけ読本」 読了。


みぃつけた


しゃばけ読本

全開の「ころころろ」が刊行されている一番新しい「しゃばけ」シリーズの本で、つまりは追いついてしまって読むものが無くなっちゃったので、つい手を出してしまいました。

「みぃつけた」は一太郎5歳の時の番外編で、「ビジュアルブック」と名乗ってる大人向けの絵本。
しゃばけ世界のイラストはほのぼのするけど、お話はあっと言う間に読み終わっちゃう。
やっぱりある程度纏まって読みたいわ。

「しゃばけ読本」はwebの「しゃばけ倶楽部 バーチャル長崎屋」の中身に近い。時代背景や登場人物の説明など。
ほかにドラマ版の潜入記や役者へのインタビューなど。
これまたやっぱり小説が読みたくなる。

しばらく「しゃばけ」シリーズは出ないだろうから(どうも年一回のペースらしい)、しゃばけ以外の畠中作品に手を出しそうで怖い。
ま、しばらくは(今月いっぱいは特に)そんな暇無いから大丈夫そうだけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月 4日 (日)

畠中恵「ころころろ」 読了。


ころころろ

しゃばけシリーズも8冊目。ついに刊行に追いついてしまいました。この本は今年の7月出版。
もう、どこかの平行世界に若旦那のいる江戸がそのまま続いているような世界があって、そこに若旦那や仁吉や佐助が日々暮らしていて、その世界をちょっとのぞき見させてもらってる気分。

で、今までのしゃばけシリーズは唯一の長編「うそうそ」を除いて全部短編で、大体が1話完結(ゆるやかだけど)だったのに比べ、今回は連続しているお話。
で、「けじあり」の佐助がなかなか良かったですわぁ。いやぁ、漢だなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月29日 (火)

倉阪鬼一郎「風斬り」 読了。


風斬り

本日朝から付き添いで病院へ。
定期検査だったので検査室や放射線室のまえで待ってる時間がながい。のでかさ張らない文庫本持参で。

「風斬り」は「影斬り」に続く火盗改 香坂主税シリーズ。
横溝正史の人形佐七とか岡本綺堂の半七とか捕物帳の雰囲気の短編集。

畠中恵を続けて読んでいた所為か、頭の中が江戸モードになっていたんでちょうど良かったな。
ちょっと人情話っぽいのもあったしね。
でも、病院の廊下でうるうる来ちゃうと場所柄ちとまずかったかも。

最近滅多に(日本の)TV番組を観なくなったんだけど(ニュースくらいかな、あとはモニターとして使うだけ)、このシリーズがドラマ化されたらちょっと興味あるかも。
でも香坂主税を演る役者がいないなぁ。最近のTV俳優は時代物が似合わないし。
骨っぽい男を演れる役者って誰かしらん。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

畠中恵「ちんぷんかん」「いっちばん」 読了。


ちんぷんかん


いっちばん

畠中恵の若旦那シリーズ。
最初に手を出した「しゃばけ」が文庫本だったので文庫が出るまで待とうかと思ったんだけど、あと2,3年は掛かりそうだったのであっさり単行本に手を出しちゃいました。sweat01

「ちんぷんかん」は若き日のおっかさんの恋物語にほのぼのし、「はるがいくよ」でほろりとし。
「いっちばん」は栄吉の健気さとお雛ちゃんにほろり。
にしてもドラマ版で仁吉を演ってるのが谷原章介と知って以来、兄やが出てくると自動的に谷原章介に変換されます。前にも書いたかな? 時々りよんにも変換されたりしますが。coldsweats01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月24日 (木)

倉阪鬼一郎「夜になっても走り続けろ」 読了。


夜になっても走り続けろ

「湘南ランナーズハイ」に続く(?)倉阪氏のランナーもの。(こんなジャンルは無いと思うww)
健康のためのジョギングをする知り合いはいるが、自分では走らない。
ので、5キロとかハーフマラソンまでは何とか理解できるけど、フルマラソンを走る人はひたすら尊敬の一言。
なので作中に出てくるアイアンマンレースとか6時間耐久とかもう理解を超えてる。なのに24時間ですってsign02
作中の解説によれば、ずっと走り続ける必要はなくて途中休憩入れたり歩いたりは自由らしいけど。
そもそもこれが作中の設定なのか実際にそうなのかがすでにわからない。
もうクラニー先生、凄い世界に行きっぱなし。

で、内容。
「湘南ランナーズハイ」と重なるような、今までの倉阪作品に共通した異世界との接点やマラソンに関する話などで構成されてます。
ま、そもそものヒロインがちょっとこれはありかsign02って設定だけど。ww

イラストがラノベ風(でもヘタウマ系sign02)なのは意図的sign02
あと、帯のカリスマ書店員に苦笑。・・・最近は書店員までカリスマなのか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月13日 (日)

田中啓文「邪馬台洞の研究」「天岩屋戸の研究」 読了。


邪馬台洞の研究


天岩屋戸の研究

私立伝奇学園高等学校民俗学研究会シリーズの2作目、3作目。
一応これでシリーズ完結。

連作短編なので1作ずつは一応完結していて、全体を見ると学園と隣の森の秘密が解明されていくシリーズですが、そこは田中啓文のこと、1作毎にきちんと駄洒落ネタは欠かさずww
まぁ、考えようによっては主人公の設定が既にありえねーなのですが。

取り掛かるまでが時間が掛かった(主に私個人の体調その他によるものですが)けど、読み出したら3冊一気でしたわ。

駄洒落はいつも通りだったけどいつもよりグロが少なかった(ような気がした)ので読みやすかったのかも。sweat01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月11日 (金)

田中啓文「蓬莱洞の研究」 読了。


蓬莱洞の研究

私立伝奇学園高等学校民族研究会シリーズの第1作。
UMAハンター馬子シリーズのような、ミステリー&駄洒落&民俗学&ホラー(?)&オカルト(?)てんこ盛り。
ある意味「田中啓文らしさ」満載。

登場人物が一癖も二癖もありそうな、ってかキャラ立ちすぎのヒトばかり。
なんか臭ってきそうです、いろんな臭いが。sweat01

連作短編集なので、そこどうするよ、みたいな突っ込みどころもありますが、その辺はこれからのシリーズで明かされていくであろう、と期待。
なるべく間を空けずに読みたいわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月 9日 (日)

栗本薫「謎の聖都」読了。


謎の聖都

グインサーガ128巻。
今回から後書きがなくなった。毎回後書きを読む楽しみ、と言うのもあったのでこれももうなくなったんだなぁ、と改めて思う。
今頃はグインの世界か伊集院大介の世界か東京サーガの世界で苦しむこともなく、タイピングが間に合わなくてもどかしい思いをすることもなく思い通りに執筆を続けているのでしょうか。
こちらの世界にそれを届ける手段がないことだけ残念に思いながら。

さて、本編。
まず表紙の女性は誰?から入る。マリエ? マリエにしては衣装がSFちっくではないですか?

最初の章でシルビアが出てきたのがちょっと意外。あのまま消えてしまうのではないかと思っていたから。
シルビアとグインのすれ違いに関しては、いつも「お互いを想いあっているのに自分の想いが正しく伝えられないもどかしさ。思いやりがすれ違ってしまう哀しさ。」を感じていたのですが、今回のシルビアを見るに付けますますその思いが強くなりました。どっちかが一言言えばあっけなく崩れる(であろう)壁が、結局お互いを隠してしまったのですね。

後半のヤガに関してはヨナとフロリーとか、新しく何か起きそうな予感。
毎回最後は「次回に続く」風に終わってしまうので、いつも次が待ち遠しいのですが今回もまさにそれ。

あと1巻と半分(?)しかないなんてsign03

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月15日 (水)

畠中恵「ぬしさまへ」「ねこのばば」「おまけのこ」読了。


ぬしさまへ


ねこのばば


おまけのこ

と言うわけで、うっかりネットでぽちっとしてしまいましたよ>「しゃばけ」シリーズ。
まだ少しは分別が残っていたのかsweat01 とりあえずは文庫になってるものだけですけど。

若ダンナの周辺とか、栄吉のこととか、お付二人の過去とか、松之助のこととかいろいろ出てくるにつれて連作ものの楽しみも増え。・・・危ない、ってかもう浸りきってるし。

ちなみにイマちょっと熱を出してる娘が(溶連菌感染症が流行ってるらしいですよ)、ちょっとした隙に「しゃばけ」シリーズの残りを持ってちゃった。イマ読んでた「おまけのこ」以外全部。 寝てるだけで暇持て余してるから仕方ないけどね。でも、まだ読んでない「うそうそ」も入ってるんですけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 9日 (木)

倉阪鬼一郎「遠い旋律、草原の光」読了。


遠い旋律、草原の光

香港から帰る機内で読み始めて、ウチに帰って読了。
表紙絵は当初チェロかと思ったんだけどヴァイオリンだったのね。
明治期の祖父母の代と現在の孫の代、音楽を通して繋がる糸とその大元のロシアの夭折した作曲家。
クラッシック音楽に造詣の深い氏ならではのテーマで珍しく(?)ラブロマンス。

捉え方によっては昔の「大悲恋純愛もの」って感じなんですが、さらっとしてる所為かお涙頂戴な感じはしなかったな。
祖父母の時代に関連してはミステリーだしね。
下町系列ものにミステリー風味が入った感じかな。舞台はぜんぜん下町じゃないけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 7日 (火)

畠中恵「しゃばけ」読了。


しゃばけ

下で書いてるけど、空港で時間を持て余し、しかも読もうと思って持ってきた本は預けた荷物の中。と言うわけで空港の本屋さんで文庫本をチェック。前々から話には聞いていたものの、これ以上読む作家を増やしたくないのもあって手を出さずにいた「しゃばけ」シリーズについ手を出してしまった。
ファンタジーノベル大賞出身とは知りませんでしたわ。以降、全く予備知識なしで書きます。

いや~、面白かった。
病弱な若旦那と過保護な両親。曰くありげな使用人。で、舞台が江戸。
もう壺入りまくり。帰ってからシリーズ全部ぽちっとしそうになりましたよ。ww
若旦那萌えの腐女子が多いそうですが、私的には白沢かな。 ドラマ版があるそうですが、キャストが谷原章介ってのはイメージ的にもなかなか。

と言うことで、文庫になってるのはぽちっとしてしまいました>結局。ww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月24日 (水)

倉阪鬼一郎「深川まぼろし往来」読了。


深川まぼろし往来

彫金は午前午後のクラスを2つ通しで行くので、いつもお昼休み用に本を持参。
最近、倉阪鬼一郎氏の本が多いような気がするのは出版数が多い所為かしら。 ま、あまり重い本(内容的にも重量的にも)は読めないので軽めの本(前に同じ)にするとたまたま重なるのかもしれないけど。

で、「深川まぼろし往来」
田舎の小藩の武士・鷲尾直十郎がある事件が元で出奔し、江戸で浪々の暮らしを始めるが。
その後の意外な成り行きに、ありかこれsign02とか思いながらも一気に読んでしまった。
捕り物帳が好きな人(ってかあのシュチュエーションが受け入れられる人)にはなんの問題もなく受け入れられるお話かと。
逆に言えば、江戸での出来事に疑問を持ったりする人は、すんなり入れなくて駄目じゃないかなと。
私は面白かったけどね。
双子の蕎麦屋のネタとか。ww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月16日 (火)

栗本薫「遠いうねり」読了。


遠いうねり

グイン・サーガ127巻。
後書きの日付が4月29日なので、これが最後の後書きではないかと。
一時期「恐怖の後書き作家」と名乗っていらしたんですが、その後書きで「筋肉が落ちてしまって長時間キーボードを打てない」と書いていらっしゃる。入院先にもPCを持ち込んで執筆されていた方には書きたいのに物理的にそれが出来ない、と言うことがいかに辛かったろうかと。

本編はそのような状況を微塵も感じさせず、前巻でのパロの続きと後半はヨナのその後。
特にヨナの道中はいくらスカールさんが合流してくれたとはいえ、心配しておりましたから、とりあえず到着して一安心。
にしても、あと2巻と半分でこの世界のことを知る術がなくなってしまうのは本当に辛い、寂しい、残念なことです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月13日 (土)

倉阪鬼一郎「ひだり」読了。


ひだり

角川ホラー文庫の3冊目。
1冊目の「うしろ」のキム・イェニョン、2冊目の「すきま」の八神宇鏡と登場人物が重なったので、一瞬いよいよ「八神宇鏡シリーズ」開始か、と期待したのですが二人とも通りすがりキャラsign02

倉阪氏が茅ヶ崎に引っ越してきて以来、舞台も湘南近辺になるパターンが増えてきたようですが、前作「すきま」ではどう考えても友人宅近所が破壊されww、今回も壊滅的打撃を受け、そのうち湘南が死屍累々になりそうです。ww ま、海岸の明るいイメージに誤魔化されがちですけど、実は湘南と言われる鎌倉から大磯に掛けての海岸線って古い街だし、曰く因縁がある場所も多々ありますからねぇ。

この「ひだり」に出てくる神社も、その成立は昔ならあったことだろうし、祟り神を祭る御社は枚挙に暇がないほどですしね。
にしても、八神さん今回はいくら療養中の身とはいえ、その登場はちょっと。
途中ここでヒーローのごとく登場かsign01とか期待しちゃったわよ。
ぜひ次回作ではまたメインキャラで浄化していただきたいもんです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月 2日 (火)

栗本薫「黒衣の女王」読了。


黒衣の女王

体調が良くなったので、未読の山からレスキュー。
今回はほぼ全編、クリスタルパレスでリンダとイシュトの恋の鞘当て(?)。
イシュトってマリウスとアル・ディーンの関係を知らなかったっけ?とかリンダって結構おだてに弱い?とかいろいろ思いながら読了。

今回は後書きがショックでちと落ち込む。
3月に書かれた後書きで黒衣の話から黒い着物が好き、死んだら黒い着物を着せてもらおうか、と。
お好きと書いていたのはグイン・サーガ100巻突破記念イベント・百の祭典でお召しになっていた桜模様の黒。
確かトークのときに着ていらしたお着物のことだと思う。
この頃からなんとなく感じていらしたのか、それとも冗談半分でおっしゃっていたのか。
既に真意はわかりませんが、訃報の後に読むと・・・・ねぇ。

訃報のあとに、ネットで追悼などの書き込みを見ていて思ったこと。
「もっと枝葉を削っていけばグインは公約通り100巻で完結していたんじゃないか。」と書いていた人がいた。

いつも金庸の小説を読んでいると、あまりにめまぐるしくて粗筋を読んでいるような気になったものだけど、栗本薫のグインはその対極に位置する作品であったなぁ、と。
金庸の作品はドラマ化すると全10巻に満たない本が40話以上の動画になる。
けれどグインはそのまま映像化出来るんだろうな、と。
私にとって金庸は枝葉を刈り込みすぎているような気がするし、グインは枝葉の刈り込みを出来うる限り少なくしたものと思える。
グイン・サーガをその名の通り、グイン一人だけの話にしたら確かに100巻で終わる、と思う。
けれど、氏にとっても読者にとっても他のキャラクターは無視できない大事なものなのだ。
だからスピンアウトした外伝も書いているし、同時期のほかの場所での話も収録している。

長編小説などを読んでいると、メインから外れた自分のお気に入りのキャラクターが、ある場面から以降全く出なくなった、なんて良くあることだ。その後が気になって仕方がない。
グイン・サーガはこの辺を出来うる限りフォローしてくれてるんだけど。
この辺は好みの差、ってのがあるのかな。

氏は常にグインを数巻先まで書き溜めていることはよく知られていたけれど、129巻までは既に出版社の手に渡り、130巻の途中まで執筆なさっていたそうだ。
未完の130巻がどうなるかはわからないけど、129巻まであと3巻。
本棚の文庫本のところに空けていたグイン用スペースももうすぐ空けなくて良くなるんだなぁ。

改めてご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年6月 1日 (月)

群ようこ「こんな感じ」読了。


こんな感じ

土曜日の夜、夕食の仕度をしていたらなんだか寒気がしてきて。
特に運動をしたわけでもないのに筋肉も痛いし、関節も。その上ちょっとふらふらしてきた。
こんな時は葛根湯を飲んで温まってさっさと寝るのが一番、と本を持ってベッドに。
こんなときにはあまり重いのは読めないので(内容的にも、実際の重量的にも)未読の山から群ようこを抜く。

随筆のような私小説のような、今回もお仲間と猫と。
身辺雑記風な短編は氏と共に作中人物も歳を重ねていて今回はみな50代前後。
朦朧としてるこんなときに読めば軽く読めるし、行間を読む気になればいろいろと考えさせられ。

作中で主人公の母親が倒れる場面では、群さんのお母様(あまりに良く登場なさるのでもうほとんど親戚の伯母さんのような感覚)が実際に倒れたのかしら?などと一瞬心配し。

特に今回のようにいろいろあった後では余計な裏読みまでしてしまった。
風邪っぽかった所為もあるのかも。

風邪は一晩寝たらほぼ完治。 ぞくぞく来たら長湯をして温まって、葛根湯を飲んでゆっくり寝る。 やっぱりこれが一番ですわ、私には。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年5月 2日 (土)

群ようこ「れんげ荘」読了。


れんげ荘

溜まりに溜まっている本の山を崩し始める。
群ようこ氏の中年女性シリーズの中でもキャリアあり、結婚しないパターンの主人公たちはいろんな意味で魅力的で好きなパターン。
今回は森茉莉オマージュのような。
とは言っても私は読んでないんですけどね、森茉莉。sweat01

群氏の登場人物はほんわか、のんびりしてる様に見えてもするときはきっぱりと決断するんだよねぇ。
作中で流された様なこと言いながらも行動は凄い。
この作中の母親に関しては理解できる部分もあるし、そこまではしないだろ、って突っ込みもあり。
ただ、最近は自分の感覚ではそこまでしないだろsign02って思うような境界線をあっさり突破するというか簡単に通り過ぎちゃう人もまた実在する、とわかってきちゃったからねぇ。

・・・昨日から、舞台や本で過去振り返りモード突入なのかしら。早く寝よ。coldsweats02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月30日 (木)

山田正紀「神君幻法帖」読了。


神君幻法帖

このところ、なかなか纏まって本を読める時間が取れなかったのでちょうどいい機会と香港の往き帰り用に持参。
山田正紀はバリバリのハードSFと共に時代物も軽いミステリーも書くのですが、今回のは巻末の対談によると山田風太郎スタイル、らしい。
実は山田風太郎を読んだことがないのでsweat01、知っているのはタイトルだけ。あ、映画の「魔界転生」は原作がそうだったっけ? 伝奇小説はおどろおどろしくてお耽美で、くらいのイメージしかなかったのですが。

作中、いきなり現代風に特殊能力を解説するところ、むちゃ怪しげだなぁと思っていたら巻末の対談で大嘘とおっしゃってましたな。いや、好きですよ~、この手のネタ。happy01
構成や登場人物は伝奇小説のお約束をそのまま踏襲してて山田正紀氏の愛を感じますね。
今回、幻法者はみんな死に絶えてしまったので、ぜひこのメンバーの前傳を書いて欲しいくらいです。
キャラ立ってる人ばかりだし。

実は対談を読んでいて、山田風太郎にも俄然興味が沸いてきたんですけど。・・・読む時間は取れるのかsign02

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年3月27日 (金)

このところ「コロナブックス」を続けて読んでおります。


作家のおやつ

そもそもはネットを彷徨っていて、どこかでこの本のことを読んだのが最初。
三島由紀夫が甘いものを食べるのかsign02と思ったりもしたけど、彼の項を読んで見ると(見てみると、か) そこら辺の駄菓子や和菓子でなくマドレーヌだったりするのに納得。>自分の持つイメージだけどね。
それと同時に作家の自宅内部などの覗き見するような楽しみも味わえる。

それぞれの項がそれほど長くないので、空き時間に少しずつ読んでいたのだけれど、読み終わってバックナンバーを見たら面白そうなのがいっぱいあるのでつい探してぽちっとな。pc


作家の猫


超級○食香港

で、続けて買ったのがこの辺。
超級○食香港は発行が97年なので少々古いけど、その頃名前が挙がってるおいしい店はそのほとんどが今もある。あれだけ変化が激しい香港でもおいしい店は続くのだね。

作家の猫はみんな自分んちの子が一番可愛いという普遍の真理を具現しておりますね。ww
室生犀星家の火鉢に手を掛けるにゃんこはもうほんとに愛らしい。
ところで、この本に出てくるのは故人ばかりなんだけど。これは現役の人に取材するときりがないから・・・なのかしら?ww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月11日 (水)

栗本薫「ヤーンの選択」読了。


ヤ-ンの選択

今回はメインキャラがヨナだったせいか、はたまた栗本氏が病を得ていろいろ考えたことが反映したのか、このシリーズにしては哲学的な要素が多かったような気が。
ま、スカールさんもいろいろ常人には計り知れない体験をしてきたので、草原の民の(いい意味での)単純さでは割り切れない想いが溜まってたんでしょうね。
ヨナとスカールが交わす会話が今回の白眉かと。
後、ミロクの街・ヤガの描写がどっかの国を髣髴とさせる。・・・世界的な急変で、しっかりしろよsign03日本sign01と言いたい気持ちが常にある所為かと。


で、一方のイシュトとカメロンさん。
あんた、自覚してるのにイシュトに振り回されてどうするのよっsign02>カメロン。
こんなのが支配者階級だと一般人民は苦労するわなぁ。

今回もグイン&ケイロニアの情勢は描かれないまま終わってしまったので(しばらくグイン&パロ篇だったので仕方ないとは言え)グインの動向が気になります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月27日 (火)

倉阪鬼一郎「影斬り」読了。


影斬り

相変わらず買うだけ買って積み上げてある本が減りません。
読み始めると一気に読んじゃうんだけどね。この本もしばらく積んであったけど、早いほうだな、だって秋とか夏の山が崩れてないし。sweat01

お話は火盗改方長官、香坂主税を主人公にした連作短編集。
形式は捕物帳なれど人形佐七なんかとは違う雰囲気がするような。
どちらかと言うと氏の「泪坂」とか「下町の迷宮、昭和の幻」の雰囲気が感じられるのは私だけか?

主人公がちょっとストイックな感じもするけど、お話は続けて作れますね。
氏としては初の書き下ろし時代劇だそうですが、ぜひ続けて書いてほしいもんです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月12日 (月)

田中啓文「チュウは忠臣蔵のチュウ」読了。


チュウは忠臣蔵のチュウ

最近は新刊は見かけたら即買っておかないとなかなか買えなくなってるので見つけたらとりあえず買っておくんだけど、時間がないとどんどん本が積み上がっていく。
この本も秋から寝かせておいたもの。読み出すと早いんだけどね。

で、この書名を見て連想するのはやはり、レイ・ブラッドベリ「ウは宇宙船のウ」・・・とか言ってる癖に実は読んでおりません。sweat01
昔々「10月は黄昏の国」あたりでわけがわかんなくて挫折いたしました。sweat01

こちらは啓文さんのある意味「忠臣蔵 異聞」もしくは「忠臣蔵 パラレルワールド篇」。
最終章は それはありかぁsign02やそう来たかぁsign02の世界ですがなかなか楽しゅうございました。
内蔵助がこの性格ってsweat01とか、吉良がこう来たかとか。ww
ってか水○○圀の「影」が○○ってsign02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

酒見賢一「中国雑話 中国的思想」読了。


中国雑話中国的思想

連載コラムのように短編が収録されたエッセイ集。と思ったら後書きでほんとに雑誌に連載されていたものを纏めたものだそうだ。
当然ながらひとつひとつのテーマで1冊書けちゃうくらいもの、なのでアウトラインをあっさり、って感じものものあり。
待合室とか空き時間に少しずつ読んでいたので読み終わるまでに随分と時間が掛かってしまいました。
一番面白かった(と言うか一番長い章立てだった)のが功夫の歴史に関する「中国拳法」。
成り立ちや実在の師傳の話など。文化大革命のときに香港に逃げた師傳の話は聞いていたけど、大陸にそのまま残っていた師傳の話などは聞いたことが無かったので興味深かったですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月19日 (金)

栗本薫「ミロクの巡礼」読了。


ミロクの巡礼

なんだか本の話題は久々だわ。

・・・この表紙はカメロンさんsign02 むちゃ渋いい男なんですけど。
で、今回はメインにヴァラキアのヨナ、脇役にカメロンさん、アルゴスのスカール太子と久しぶりの登場&あまりメインに出てこない人篇。ま、グインはこの間ので区切りが付いたといえなくもないし。

実はイマまでヨナの外見をまったく気にしたことがなかったので、今回ヨナが実はなかなかの美形との描写に目から鱗。ヴァラキアって美少年の産地だったっけsign02
なんか、今回は軽く息抜き篇sign02って感じですね、内容的には。
もちろんお話としては進んでいるんだけどね。
さりげなく匂わせているカメロン×スーティってのがこれから気になりますわ。

でも腰巻の予告によると次回は2月刊らしい。
栗本氏の体調もあるし、月間グイン・サーガは無理なのは重々承知しておりますが。
ってか2ヶ月毎に刊行って充分じゃないかって気もするんですけどね。sweat01
後書きに体調のことをお書きになることが増えてますが、ご無理なさらず、細々とでも書き続けていただきたいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月23日 (木)

栗本薫「風雲への序章」読了。


風雲への序章

グインサーガシリーズ123巻。
グインとシルビアの劇的なシーンで終わった前巻から、話はグインと義父・アキレウス皇帝の方へ。
まぁ、なんと言うかタイトルの「序章」が表しているように、イマまでの劇的展開からある意味落ち着いた、というか緊張と緊張の間の弛緩した時期かと。

もうこれでシルビアは物語の表舞台に出てこないのかと思うと少々寂しい気もしますが。
で、後半はイシュトに移り。
イシュトも大人になったのねぇ、としみじみ思ってしまいましたわ。
ま、この考えでいいのか?と言われると簡単に同意は出来ませんけど。sweat01

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年10月 4日 (土)

井上雅彦監修「闇電話」読了。


闇電話

異形コレクションシリーズ35。
いつもこのシリーズは読みたい作家が居る場合のみ買ってるんだけど、今回は森奈津子一人だったのでとりあえずチェックだけしてしばらく寝かせておいた。
そのまま忘れてsweat01 この間気が付いたのでぽちっとした。

今回もWii Fitで歩きながら読んでいたので、所々シュチュエーション的に相応しくないものもあったけど。
森奈津子の「美少女復活」は森さんなのにエロなし。あ、グロはあり。ww
大槻ケンヂの「龍陳伯著『秘伝・バリツ式形態護身道』」は醫院の待合室で読んでたので噴出すのをこらえるのに苦労。 電話テーマでこうなるか。
浅暮三文「よくある出来事」女の人はコワイですねぇ。ww

アンソロジーは目当ての作家以外の作品も読むことになるんで、普段あまり自分では選ばない人のものも読むんだけどそこから他の著作を読む人も居るのよね。
今回は他のものも読みたいと積極的に思うほどの人は居なかったけど。

にしても、井上雅彦の前文や解説。
あの口調でないと出来ないのかしら?
いくらホラー系とは言っても、これだけ読むとそろそろ食傷気味。ま、お約束と言えばお約束なんだけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月24日 (水)

倉阪鬼一郎「紙の碑に泪を」読了。


紙の碑に泪を

見開き裏に「渾身の変化球を投げました。」と倉阪氏の言葉。
章立てで交互に現実と読んでいる小説が並ぶ構成は一見無関係のようで、後半あっと言う繋がりが・・・。
なんと言っても謎解き役の上小野田警部の「理想」がオカシイ。
帯に「日暮里のコロンボ・上小野田警部がエレガンスな犯罪に挑む」・・・「日暮里」と「エレガンス」が既に乖離してると思えるのですが。それに加えて「エレガンス」な「犯罪」・・・止めですな。sweat01

倉阪氏の俳人としての一面が伺えたり、ご趣味のクラッシク鑑賞の薀蓄が散りばめられていたり、いつものことながら細部が楽しい。今回の注目はBlogでアリバイや状況を詰めていく手法。作中にネットが出てくる作品はいくつか覚えがあるけど、これって新しいのではないでしょうか。
ところで、実は終章の描写を読んで頭の中に浮かんだのが假屋崎省吾なんですけど、これって上小野田警部的にはどうなんでしょsign02 却下sign02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月23日 (火)

井上雅彦監修「ひとにぎりの異形」読了。


ひとにぎりの異形

井上雅彦監修の「異形コレクション」シリーズ39。
基本的にこのシリーズは書き下ろしなので読みたい作家が寄稿している時に買っているんだけど、今回は異形コレクション丸10年経過の(つまり11年目の最初の1冊)だそうで、ショートショート特集。
その所為か執筆者は88名。ショートショート81編に一こま漫画7編。

アンソロジーの面白さは読みたい作家以外に(つまりその時点で知らない作家)以外に好みの人を発見するのもある。 アンソロジーで読んで他の中・長編を読み出した作家もいるしね。

今回は81編もあるし1編が短いのでWii Fitでながらウォーキングしながら読んだ。
ホラー系とか、ちょっとバックグラウンドが不向きな傾向のもあってその辺は不利だったけど。ww

ヨコジュンがはちゃはちゃじゃ無かったとか、かんべむさしは最近の傾向からしていかにも彼らしい小品だったり、田中啓文はやっぱり彼らしいし、倉阪鬼一郎はこんな短くても倉阪鬼一郎だし、山田正紀はちょっとほのぼの系ホラー(あるのかsign02)だったし。
今回は浅暮三文がサイコー。偽中文(あ、漢文か)がもう大笑い。


異形シリーズはいつも分厚いけど、今回は軽く2.5cmくらいありそうな厚さ。
Wii Fitしながらだとウォーキングなのに腕の運動にもなったみたい。sweat01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月12日 (金)

植木不等式「悲しきネクタイ」読了。

200809112357000

悲しきネクタイ

91年に発行された植木不等式氏のデビュー作を同名のまま加筆した96年発行版。
絶版と聞くとコレクターの血が騒ぎますがww 私は古本者ではないので同じ内容だったらそれほど執着はない・・・と思うよ。ww
内容は雑誌に連載されていたコラムを集めたもの。
すべて同じスタイルで書かれていて
* 駄洒落タイトル。
* 時事ネタ→その問題に関連した動物ネタ。
* 駄洒落替え歌。

スピリチュアル~は連作スタイルでテーマが繋がっている長編だったけど、こちらは読みきり短編スタイル。
ご自身のサイトに書かれていたエッセイと同じスタイルなのはこっちですね。
相変わらず(と言うかここが原点なのですが)その興味が広範囲に渡っていらっしゃるので話がどこに行っても繋がる凄さ。
益々爆食團の席の片隅にでも潜り込んでみなさんの話の一片なりと聞いてみたい衝動は強くなるばかりですわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 5日 (金)

植木不等式「スピリチュアルワールド見聞記」読了。


スピリチュアルワールド見聞記

植木不等式氏の名前を初めて見たのは、唐沢俊一経由のと学会だったか南條竹則経由の爆食団だったか。
それほど時間の開きなく両者が同一人物と知った。 以来、ネットの著作や植木氏のサイトは拝見していたけどなかなか書籍は読む機会がなかった。と言うのも氏の著作はと学会での共著が多く個人名義で出版された「悲しきネクタイ」は長く絶版で入手不可であったから。

個人名義では久しぶり(と思われ)のこの本は気が付いたら集中治療室で生死の境をさまよっていた植木氏が迎えに来た(?)天使と霊魂はあるや否や?、科学とスピリチュアルの折り合いを付けるべく旅立っていく、と言うもの。
二人の会話形式で進む物語は間に挟まれる小ネタも含め、氏の博識振りが遺憾なく発揮されたもの。

ちなみに植木氏のイラストは長くご自身のサイトに掲載されていたソルボンヌK子のイラストより数段可愛く描かれております。
遠目でしか拝見したことがないのですが、本物の植木氏はソルボンヌさんのイラストの方にそっくりだったような気が。sweat01

私自身イマのスピリチュアルブームは1歩引いて見ておりますが、この本はスピリチュアル全肯定ではなくて同じようにちょっと引いたところから科学的に検証しようとしているところが面白いですね。
と言うか、文中に出てきた「スピリチュアルな人も科学で自己の正しさを証明しようとしている」件で大納得。

実は数日に渡ってWii Fitのながら踏み台をしながら読んでいたので(bomb)イマイチ理解が足りないところもあるのですが、時間があるときにまとめて読み直したいですわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月20日 (水)

森奈津子「先輩と私」読了。


先輩と私

森奈津子お馴染みの学生百合もの。
舞台は大学ですがお嬢様シリーズに鬼畜とおバカをパワーアップさせて振りかけたような短編連作集。
相変わらず設定そのものがありえないほどバカバカしくノー天気で素晴らしい。(もちろん褒め言葉です)
レズや鬼畜をこれほど明るくあっけらかんと描けるのはやはり森女史の素晴らしさですね。

にしても、これらの初掲が「問題小説」だってのが大笑いです。
スポーツ新聞の裏面読んでるようなおっさん達がどんな顔して読んでたんだろうかsign02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

中島梓「ガン病棟のピーター・ラビット」読了。


ガン病棟のピーターラビット

昨年(2007年)秋頃から冬にかけて、web日記で具合が良くないと書いていらしていたのが入院になり、今回出版されたのはその闘病記というか記録。
すい臓だか胆嚢が機能を失うと黄疸になり、初期はやたらと痒くなる、と言うのは初耳でした。
こんな何気ないサインを見逃しちゃいけないってことなんだろうな。
でも後から思えばそうだったのか、とはわかってもその症状しか出ないときってわかりにくいよねぇ。

最近、自分でもそろそろ気をつけなくちゃな、とかいつ何があってもおかしくない、と思うようになって来ましたがいざ入院とか急に倒れるとかあったらおたおたしちゃうんだろうな、と読んでいる間も他人事とは思えず。

その後の経過は時々ご自身のサイトで書いていらっしゃいますが、まだグイン・サーガも途中だし、伊集院シリーズも大正ロマンも書き続けていただきたいので無理をなさらず、でも少しでも長く書いていただきたいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

南條竹則「美人料理」読了。


美人料理

南條氏といえば中國古典に精通し、中國を舞台とした小説を執筆され、食にも詳しく爆食團を引きつれ中國各地を食べ歩く、とすぐに思い浮かんでしまいます。あ、後、王祖賢をこよなく愛されていらっしゃる。でも最近ほとんど引退状態ですねジョイ。爆肥、と雑誌に書かれて、役作りのため、と言い訳してたのは何年前の話でしたっけ。

そんな南條竹則氏の中國料理に関する随筆集。
ちなみに「松江の鱸」を「まつえのすずき」と読んだのは内緒です。sweat01
左遷されて南方の美味に出会う話「左遷と食卓」とか名高い美人・西施が由来の西施舌なる名を持つ貝の話「美人料理」とか。
山積みの資料を紐解いて疑問のひとつひとつを解いていく素晴らしさ。
でも魚の名前ひとつ取っても北と南じゃ違うのね。さすがに大陸は広い。

爆食團のツアーに関しては他の随筆や「東瀛の客」に詳しいですが、美味しい料理を目の前にしてみなさんでこんな薀蓄を傾けながら召し上がっているんでしょうかね。
ちょっとのぞいて見たい気分。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月10日 (日)

栗本薫「豹頭王の苦悩」読了。


豹頭王の苦悩

グイン・サーガ第122巻。
ケイロニアに帰還したグインがシルビアのあんなことやこんなことを知ってしまって苦悩する、って巻。
女に免疫のないグインのシルビアに対するまだるっこしさや朴念仁ぶりがなかなか楽しかったんですが今回の終わりのあの科白はなにsign02
やっぱり君は女心がわかってないんだねぇ。

ところで、
帯の惹句を見てびっくりsign01「2009年春テレビアニメーション化決定」sign03
なんですってsign02 この長い長い話のどこをどうアニメ化sign02
ってかナリスさまなんて親衛隊があるくらいなのに、イメージと違ったらお姉さま方がコワイよぉ~。ww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月26日 (土)

田中啓文、他「ハナシをノベル!!」読了。


ハナシをノベル!!(花見の巻)

 作家・田中啓文氏と噺家・月亭八天師匠のコラボで開かれている「ハナシをノベル」の原作を収録したもの。
付録CDには高座が2編収録されている。が、こちらは未聴。週末にゆっくり聴くつもり。
田中氏と八天師匠が知り合ったのが田中氏の「笑酔亭梅寿」シリーズの執筆に際して落語の監修をしてもらうため、だったそうだが、その後作家の書いた脚本を高座に掛ける実験的な試みをなさっている。

前にも書いたとおり、この落語会には行きたいと思ってはいるんだけどなかなか行けず。
雰囲気の一端でも味わえるのは嬉しいですわ。

学生時代に落研所属だった北野勇作氏を始め古典を踏まえた新作落語に仕立てている人、自分の世界を前面に出して落語らしからぬ落語にしている人、さまざまですが文字で読むと短編みたいになっちゃうのは仕方のないことかと。そもそもは語っていくら、のものですもんね。

と言うことで明日辺り、付録のCDを聴くのが楽しみですわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 9日 (水)

栗本薫「木蓮荘綺譚」読了。


木蓮荘綺譚

伊集院大介シリーズ。
戦前からある東京の住宅地の古い家を舞台にしたミステリーsign02・・・一応ミステリーのカテゴリだとは思うのですが謎解きよりも風俗の描写や雰囲気のほうが中心。
森茉莉の旧仮名遣いの物語の世界といった趣です。

個人的にはこの頃の雰囲気などが大好きなのでミステリーとして読むには物足りなくてもお話としては面白かったですわ。
伊集院さんがおっさん化さえしないで居てくれれば。sweat01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

倉阪鬼一郎「すきま」読了。


すきま

角川ホラー文庫の新刊。
氏は今まで谷中や根津あたりを舞台にした話が多かったような気がするんだけど、このところ湘南方面に変わったんでしょうか。お住まいの場所を舞台にすることが多い、とか? 
今回も舞台は平塚、ならぬ白塚。なぜか字名の金目はそのままなんですが。金目在住の友人T夫妻、こんなことは起きてない、よね?ww

聖域修復師・八神宇鏡はなかなか面白そうなキャラなので、ぜひシリーズものにしていただきたいですわ。
ところで、今回笑ったのが「女」が「反省してるふりをすれば男なんてすぐに騙される」と言ったところ。
確かにどう見ても騙されてますよ、って男は多いもんなぁ。sweat01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月28日 (土)

栗本薫「サイロンの光と影」読了。


サイロンの光と影

グイン・サーガ第121巻。
いよいよグインがパロを離れてケイロニアに帰還。都合よく記憶が戻ったり欠落したりしてないかいsign02という説も一部にはありますがま、古代機械の関連である程度は整合性は取れてる、のではないかとワタシは思ってるんですけどね。
で、シルビアは予想通りあんなことになっちゃってるけど、ごたごたの記憶がなくなってる所為かさりげなくグインが好みのタイプなんか喋っちゃってワタシ的にはオイシイ章でしたわ。
にしてもあんなところで終わりにするなんて、一時期の月間グイン・サーガを期待してしまいますね。

あとがきにも書かれていますが栗本氏は入退院を繰り返している模様。
入院は検査や抗癌剤点滴のため、らしいので入院中も執筆なさっている由。
ご無理なさらず、でも続きを書いて下さると嬉しいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月 8日 (日)

田中啓文「ハナシがはずむ!」読了。


ハナシがはずむ!

笑酔亭梅駆(しょうすいてい ばいく)こと竜二が主人公の落語ネタ謎解きシリーズ第3弾。
短編はすべて落語の題名。 その落語の内容とシンクロした話を展開しつつ謎解きも加わっていると言う2重3重入れ子構造のお話。
上方落語には詳しくはないものの、なんとなくモデルが想像出来るような個性的な面々がレギュラーで出ております。梅駆こと竜二は黄色モヒカンが売りの前座の噺家なのでこの表紙よりも派手かも。ww

ところで、監修の月亭八天師匠と田中さんはこのシリーズに連動した「ハナシをノベル」と称する落語会を主催なさっているのですが、これが作家が書いたもの(つまりノベル)を落語仕立てで上演すると言うイベント。
作者と噺家さんのトークがあったりして、とても心惹かれるイベントなのですがなにしろ場所が大阪。なかなか行けません。
今回は来週(6月13日)だそうで森奈津子さまの作品が高座に上がる予定。
あぁ、時間があれば行きたいのは山々なのですが、最近土曜日に仕事が入っちゃって、しかも土曜日に限って滅多な事では休めない。 どう考えても金曜の夜に大阪に居て仕事開始までに帰ってくるのは無理。(号泣)
そう言えば、開催場所の大阪中央公会堂は建築学的に見て大変面白い建造物だそうで。ここも一度ナマで見てみたいんだけどねぇ。

詳細は田中啓文さんの「田中啓文のふえたこワールド」
http://www004.upp.so-net.ne.jp/fuetako/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月24日 (木)

栗本薫「旅立つマリニア」読了。


旅立つマリニア

グイン・サーガシリーズ120巻。
タイトルを見てマリニアちゃん(ケイロニアの姫のほうね)の話かと思っちゃったよ。どこ行くんだ?とか考えちゃった。同じ思いの人は多かったんじゃあるまいか。

タイトルのマリニアはフロリーのことを指してるようですが。
今回はグインがケイロニアに帰還する準備篇といった趣です。
彼の記憶喪失、というか古代機械に於けるデータの修正作業というものはある意味このサーガにとっての最も重要なメインテーマのひとつ、だと私は思ってるわけですが。
記憶の混乱は本人にとっても周りにとっても大変なことですが、一見同じことの繰り返しのようでもらせんのようにすっかり同じ位置に居ることはないと思うんですよ。
現にグインの記憶とその修正も微妙に違っているわけだし。
ま、私としては早くケイロニアに帰還していただいて、シルビア相手におたおたしたところを披露してもらいたいもんです。
おろおろしてるグインなんてほかではめったに見られないんで、楽しみなんですよ。ww
フロリーに関してはこのまま無事に済むとはとても思えないので、今後はドリアンとの確執なんかが見ものですね。

栗本氏は抗癌剤の使用のための入院にPCを持ち込んでいるようですが(確かにすることはなくて暇かもしれませんけど)、ご無理なさらず続きを書いてくださるよう期待しております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月22日 (火)

倉阪鬼一郎「ブランク」読了。


ブランク

猫が威嚇してる(?)アイコンのミステリーYA!シリーズの1作。
ジャンルはSFミステリー?

クトゥルー神話に於ける「先住者」はどこから来たのか?に関してはいろんな説がありますが、そのどこから来たのか?ではなくこっちの方向から捕らえたテーマもなかなか楽しく。ま、いわゆるマッドサイエンティストは大好きなんですけど、ワタクシ。ww
そしてオヤジスキーとしては父親のキャラがイマイチ描き足りないのがちと物足りない。
脇役キャラだからそんなに出てこないんで仕方がないことなんだけどね。

この作品はキャラクターからしてシリーズ物に出来ますね。
シリーズ化、期待してますsign03 ご検討くださいませ>作者さま。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

高橋克彦「天を衝く」読了。


天を衝く(上)

書庫(と称する物置)の整理が進むにつれ買ったまましまいこんだ本を大量発見。ってか忘れてたし。ww
イマは見つけたらすぐ買っとかないとすぐに無くなっちゃうんだもん。

「天を衝く」上下巻はあえて東北に留まり東北の歴史を書き続ける高橋克彦氏の戦記物。
南部藩の九戸政実の一代記。
大河ドラマ「炎立つ」での原作とドラマの対立問題などでもわかるように氏はあくまでも東北に暮らす人を中心に描いていく。
今回も信長から秀吉の時代ながら、正宗(この時代だと若すぎるけど)でも南部藩当主でもなく九戸党の九戸政実がメイン。
氏の心は政実が言う「東北に暮らすものはみな蝦夷」の言葉に凝縮されているんだろう。

人の子の親になるとやたら涙もろくなるような気がしますが、それにしても今の時代に武士の気概のある人物が欲しいものですわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月13日 (日)

山田正紀「ゴースト」読了


ゴースト

山田正紀著。
サブタイトルに「創造士・俎凄一郎」その「第一部 ゴースト」。
山田氏のこの手のもの、つまり新書版のミステリーっていつも人物名が凝ってるような気がするんだけど今回もそう。
善知鳥悪鳥とかね。そも舞台になる街の名が「蒼馬」市で、「轡」町に「鬣」橋、「蹄」町。隣町が「紅馬」市。
で、彼のミステリーはSF風味が散りばめてあって不思議な雰囲気がいつもする。

この本は「シリーズ第一巻」のようなので当然終わりは続く気満々の終わり方。
そも謎がすべて解決してないし。
・・・第二巻は当然この謎を解くとこから初めてくれるんだよね?ww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月 8日 (火)

山田正紀「私を猫とよばないで」読了


私を猫とよばないで

山田正紀には珍しい短編集。
雑誌連載を加筆して出版したもの、とか。
ミステリーっぽい味付けのものはあるものの都会派の小品、といった趣の短編です。

全体的に女の人がメインの話が多し。
「消えた花嫁」とか「恋の筑前煮」とか。一読するとほのぼのした雰囲気なのによ~く考えると男の人が可哀想な気が。

バリバリのハードSFを書いてきた頃に比べるといくつも大波を乗り越えて人間が練れてきた、って感じですか?
いや、私が言うのもおこがましいですが。
読者もある程度の大人を設定してるんだろうなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月29日 (金)

「ランドックの刻印」読了。

栗本薫のグイン・サーガ119巻「ランドックの刻印」読了しました。
大変頻繁に出版されているので2,3ヶ月空くととっても長く空いてたような気がするんですけど。

で、今回はクリスタル・パレス内部でのあれこれ。
今回はグインの周囲のことだけで1冊かかっちゃったのでスーティは出番なし。
個人的には前にも書いてるけどケイロニアのシルビアとグインの歯がゆい関係が気になってるのでグインには早くケイロニアに戻ってもらいたいんですけど。
話の流れからすると次回には戻りそうなんでその後の展開に期待。

栗本氏の入院で今回は後書きはないのかとちょっと思ったんですが、さすが自称「後書き作家」の栗本氏。
今回も欠かさず書いてくれてます。検査入院と手術の間に書いていらしたんですね。
後書きには「後2冊はストックがあります」と書かれてましたが、その後も無理せず書いていただけたら嬉しいです。イマはご自宅で療養中なんですよね。一日も早い復帰をお祈りしております。&お待ちしております。

追伸
その後神楽坂倶楽部をチェックしに行ったら、今再入院中とのこと。
再入院と言っても抗癌剤点滴のためとのことで再発が見つかったということではないので緊急事態ではないようです。
病室では暇なので(点滴後の経過観察なので)PCご持参で行かれるそうな。
ご無理なさらず、でも続きは書いてほしいです。(我儘すぎsign02

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年2月19日 (火)

岩井志麻子「派手な砂漠と地味な宮殿」読了


派手な砂漠と地味な宮殿

岩井志麻子の新作。
出世作の「ぼっけえ、きょうてえ」以降、私小説テイストな作品が多いが、今回も同じく。
但し最近多かった男ネタ(韓国愛人)ではなし。
愛人ネタも韓国よりヴェトナムのほうが私的には好みだったんだけど最近越南愛人は捨てたのか全く出てこなくなっちゃったんだもんなぁ。
ちなみに越南愛人ネタでも「チャイ・コイ」よりは「ラック・ヴィエン」のホラーっぽいテイストが好きだな。

閑話休題。
今回はTV局をモチーフに対照的な二人を交互に描く。TVコメンターなどしているようなのでその経験からか。
派手で攻撃的な虚勢を張る人物と一見大人しく見えるが芯は強かな人物。
いつものモチーフ、岡山・韓国・ヤンキー・若い男を侍らずなどももちろん散りばめてある。
メインの女二人よりも周りの男達が大変興味深かったですわ。いろんな意味で。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月13日 (水)

倉阪鬼一郎「湘南ランナーズ・ハイ」読了


湘南ランナーズ・ハイ

倉阪鬼一郎氏の日記や秘書猫ミーコちゃんの日記で倉阪氏が湘南に引っ越したのは知っていた。
氏の作風からして湘南はちょっとイメージが違うなぁ、とは感じた。
そしてマラソンのことも同じく日記で知った。これまた作風とは違うご趣味だなぁ、と思っていた。

その倉阪氏の新作。
タイトルを見たときはてっきりエッセイもしくは私小説風なのかと思ったよ。
が、予想は見事に裏切られ。 もちろん良い意味でね。
前半余りに爽やかなのでマラソンと湘南の所為か?とも思ったけどそれも最後で良い意味でいつもの展開になってたし。

作中の海岸通りや大磯西湘バイパスは良く知ってる場所。浜須賀も辻堂海浜公園も通るし。
なんだか読みながら一緒に走ってる気になっちゃったよ。
実は海浜公園近くの海岸通りで氏とすれ違ったことがある。もっとも氏はジョギング中、私は車だったけど。
夏の激混みの海岸通りだと時々走った方が早いかも、とか思うけど散歩は出来るけどマラソンは絶対出来ないわ。(汗>それが結論かい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月 6日 (水)

栗本薫「樹霊の搭」読了


樹霊の塔

栗本薫の伊集院大介シリーズ。
前作辺りまでのいわゆる「東京サーガ」絡みの作品は風俗小説というか(ほんのちょっと)お耽美傾向にながれる雰囲気があったんだけど(大正浪漫系お耽美は嫌いではないんだけど)、今回は舞台が30年以上前でここ数作舞台になっていた赤坂や六本木の夜の街は出てこない。
雰囲気は横溝の世界。意図的なものなんでしょうね、作中人物の科白に出てくるから。
ただなんとなく、途中から粗筋を追ってるような感じというかもう少し長くても良いんでは?って思うのは私だけだろうか。
結論から言えば、私はここ数作の夜の世界よりこっちの方が好きだわ。

著者・栗本薫氏はこの本の出版と前後して体調を崩し、入院手術を経て現在自宅療養をなさっているそうですが、伊集院大介シリーズはもちろんのことグインサーガもまだ完結どころか道半ば(と思われ)なので一日も早い回復を願っております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月31日 (木)

倉阪鬼一郎「留美のために」 読了


留美のために

このところ読書量が激減。
この本も休み休み読んでいたのでちょっと緊迫感が足りなかったような。
構成が「劇中劇」ならぬ「小説中に小説」の二重構成。
現実世界は大学のサークル、そのメンバーのひとりが書いた小説は思いっきりファンタジー。
ファンタジー好きとしては作中の小説が割りとお気に入りです。恥ずかしくなるほど思いっきりファンタジーですが。
ま、大学生が書く小説なる設定に合わせてそんな風にしたんでしょうけど。

個人的にはアヤシイ過去がありそうな店のマスターが一番の気になるキャラなんですけど。
なにしろオヤジ好き。(笑)

このところ、倉阪鬼一郎氏は立て続けに新作が出ていて買ったは良いけどまだ読んでいない山に後2冊ほどあり。
時間がないとライトノベルとか軽い読みやすいものを先に選んじゃう傾向はどうしてもあって。
じっくり読みたいものはどんどん先延ばしになっちゃうのよね。

画像クリックで楽天ブックスに飛びます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)