読んだもの

2016年11月11日 (金)

吉田篤弘「電球交換士の憂鬱」 読了。

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電球交換士の憂鬱 [ 吉田篤弘 ]
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 吉田さんとクラフトエヴィング商會の作品はいい意味で現実感のないファンタジー。
どこかのパラレルワールドのどこかの日本に似たような国。
そこにいるかもしれない人々のお話、と言う感じ。
普通に日本語を話している人なんだけど、毎日あくせく暮らしてない人。

 と思ってたんだけど。
今回の連作短編集はちょっとだけ雰囲気が違う。
主人公の電球交換士・十文字扉。と行きつけのバーのママ、常連のみんな。
この辺までは今までのようにほわんとしたベールの向こうのような感じ。
だけど、今回は恋愛話が出てくるの。
ほんのちょっとだけどね。もちろん今までも誰が誰を好きで…とかって出てたけど、今回のはほんのすこしだけ現実世界っぽい。ちょっとだけ香りがついてる感じsign02

 いつものクラフトエヴィング商會の世界にほんのちょっとだけ入った香り…
この作品の次に出た「台所のラジオ」にはなくて、またいつものクラフトエヴィング商會の世界だったから、この作品だけが例外なのか、それとも次かその次にはまたほんのちょっとだけ香りの違う作品が出てくるのか…
その辺はまだ不明。

 中心にいつも出てくる白熱球はいつものようにふわんとしたあの雰囲気のなかにいるんだけど。
そして。
読み終わるとカレーが食べたくなるw

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2016年9月21日 (水)

畠中恵「おおあたり」 読了。

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 毎年夏の恒例、若旦那の新刊。
シリーズもこれで14巻目sign01

連作短編集は旅のお供にぴったり。
今回も少しずつ読み進めて福岡の帰りに読了。

病弱で頼りない若旦那も14巻目ともなると、頼りないなりに成長してきてるもので…
なんだか近所のオバちゃん目線だわ、すっかりsweat01

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2016年8月24日 (水)

倉阪鬼一郎・ほか「ホラー・アンソロジー さむけ」 読了。

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 元々は1999年にノン・ポシェットから出ていた(らしい)。
今回のはその復刻版。しかも有隣堂限定発売。
99年のは知らなくて、今回復刊のニュースを見て知ったので当然初見。

収録されているのは

井上雅彦『火蜥蜴』
京極夏彦『嫌な子供』
倉坂鬼一郎『天使の指』
高橋克彦『さむけ』
多島斗志之『犬の糞』
釣巻礼公『井戸の中』
新津きよみ『頼まれた男』
山田宗樹『蟷螂の気持ち』
夢枕獏『もののけ街』

一口にホラーと言っても、背筋が寒くなる系あり、ちょっとグロ系あり、狂気系あり。
倉阪鬼一郎と高橋克彦は彼ららしい(と私が思っている)系統の話。
京極堂はあの厚さにしり込みしてまじめに読んだことがないんだけど、読んでみようかなぁ…
夢枕獏さんも陰陽師以外も読んでみようか。

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2016年6月 8日 (水)

吉田篤弘「台所のラジオ」 読了。

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 先々週のイベントのときに買った吉田さんというかクラフトエヴィング商會の新刊。
12篇のゆる~く繋がったりしてそうな短編集。なので時間待ちのときなどにすこしづつ読んだ。

 なんとなく雰囲気で同じ街の話なんだろうな、と思うような描写があったり、別の話に出てくる店が出てきたり。
トークのときに「物語の始まりを書くのが好きで、ほとんど起承転結の起承くらいで終わってる。たまに転くらいまでで結がない。」というようなことをおっしゃってたけど、その これからなにか始まるのを予感させる終わり は私は好きだなぁ。

 そういえば吉田さんの話の登場人物はラジオを聴くことはよくあるけど、テレビは観ないなぁ。
ラジオを聴く人は物語になるけど、テレビを見る人はそこから広がっていかないのかな…

 そして相変わらず、「どこかにあるけど、ここではない別の世界の街」の雰囲気はそのままでした。
この雰囲気を愛するものとしては嬉しい限り。

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2016年5月18日 (水)

畠中恵「なりたい」 読了。

なりたい [ 畠中恵 ]
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 若旦那シリーズも第14弾だそうですよ。
早いものですねぇ。
で、これっていつものように去年(2015年)の夏に出ていたのになぜかチェックし忘れてた…
この間ちょっと久しぶりに本屋さんでじっくり書棚チェックしていて発見。

 いつものように雑誌掲載された短編と前後に単行本オリジナルの序章と終章。
若旦那も大人になってきたなぁ、と近所のオバちゃんモードの感想が出てしまったよ。

長崎屋のあれやこれやは全く変わってないけど、でもあんなことやこんなことは変わっているんだよなぁ。
ふと年に一度の楽しみ(今回は忘れてたけど…)はいつまで変わらずにあるんだろう、と思ってしまったよ。
身近でもいろいろあったしなぁ。

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2016年5月15日 (日)

アンディ・ウィアー「火星の人」 読了。

火星の人(上)新版 [ アンディ・ウィアー ]
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 私としては大変に珍しい翻訳物。
2月に観た「オデッセイ」の原作。
翻訳物がイマイチ好きになれないのは、昔々読んだ翻訳物が(初期はクイーンなどミステリー系だった)日本語が硬くて読みにくいのと名詞(人名や地名)が覚えにくいから、だった。
今回読んでみて、その辺は翻訳家の個性(文体や癖とか)が合わなかったんだろうなぁと思ったわ。

 で、「火星の人」
映画のタイトル「オデッセイ」より直接的なタイトル。
「オデッセイ」ってこの手のストーリーだとありがちなだな、とは思う。
ウェットなヒトが好きな感じsign02

 ストーリーはほぼ映画そのまま。ってか逆か。
その所為か文章で表現しやすいものと映像で表現しやすいものが顕著に現れていた、と思う。
数ページ費やして表現されたものが1カットの映像で表され、またその逆も。
映画を観て追認のような感じで読んだので、脳内で無理なく映像再現されたのには笑ったw

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2016年3月16日 (水)

田中啓文・他「こんなのはじめて」 読了。

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 田中啓文さんとそのいつもの仲間で発行した同人誌。
テーマは「エロ」。
なので表紙の左上に良く観rとR18の映倫(DOJINだけどw)に似たマークが。
その隣にはカッパノベルズのマークに酷似したマッパノベルズw ちなみに発行も光文社ならぬ興奮社w
版型もノベルズ。

序文は牧野修さん、あとがきは田中啓文さん。
執筆陣は小林泰三・田中哲弥・田中啓文・我孫子武丸・近藤文恵・北野勇作・牧野修の各氏とイラストのYOUCHANと漫画の磯田さわ吾氏。
絵のお二人は未見なのでわからないけど、小説の各氏はやっぱりそれぞれの特徴というか雰囲気はそのままだよなぁ。
田中啓文さんはエロでも駄洒落だし、牧野さんは独特の空気だし。
我孫子さんはSFでエロを描いているのはさすがだし、小林さんは玩具だし。

エロティックなことが目的の小説とエロティックなものを内包した小説は違うと思うけど、このアンソロジーは後者だよな。

ところで。
同人誌なので一般の書店やアマゾンには出てないんですが、初版はあっという間に売り切れたみたい。
なんとか滑り込みで買えましたわ。

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2016年2月21日 (日)

群ようこ「作家ソノミの甘くない生活」 読了。

作家ソノミの甘くない生活 [ 群ようこ ]

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 久しぶりの群ようこ。
今月初めの鉄平ちゃんのコンサが入場無料、でもここのショッピングセンターで当日買ったレシート持参、と言う条件だったのでビル内の丸善をチェックしてたら最初に気がついたので買ったもの。
最近書店で新刊見るよりネットでチェックするほうが多いから見落としも多いよなぁ。
しかも3・4年前に単行本で出てて今回は文庫化されてたみたい。

 で、時間待ちしながら読み始めたらいきなり「あれだけいたはずの読者がどっかいっちゃた」と書かれてて、フィクションなのに思わず本に向かって(群さんに向かって)"すんません"とつぶやいてしまったわw

 群さんの著作はエッセイでもフィクションでも身近な人が登場することが多いので、以前は2・30代の人が多く、最近は4・・50代以上の人が多い。なんとなく身近に感じる所以だな。
出てくる話も身に覚えがあったり、これからあるであろう話。
なんとなく群ようこは一歩先を行く人なイメージ。

 文中にあった「本を読むのが面倒になった」というのも覚えがあるし。
ネットのほうが軽いからなんとなく暇つぶしになっちゃてるけど、溜まった本を踏破すべく、今年は未読山脈に立ち向かわねばなぁ。

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2015年11月19日 (木)

畠中恵「うずら大名」 読了。

 若旦那の畠中恵の新シリーズ(?)。
ま、他にもシリーズ物があるしいつまでも若旦那って意識じゃ駄目よね、私も。

で、うずら大名。
今回も主人公は気の弱い男。
畠中恵は巧いよね、気の弱い男を描くのが。今回はそれに振り回す男が絡む。
私としてはこっちのキャラの方が好き。
タイトルにあるうずらは鳥の鶉。
にしても本当にこんなことが出来るのか? いるにしてもここまでできるわけではないだろうけど。
シリーズ物に相応しいお膳立ては出来てるので、1話完結の小さな話でも数話続きの話でも自由自在の環境ですね。時代物は下調べが大変だそうですが、このところ時間の読めない待ち時間があったりするので読みきりの短編集や連作集はとても助かります。
最近電脳にかまけてたけど、待ち時間が長くなるとあまり重くなく、適度な感じでどこでも読めるのは嬉しいですわ。

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2015年11月15日 (日)

安藤鶴夫・ほか「ずっしり、あんこ」 読了。

 中国映画週間で日本橋に行ったときに、早く着いちゃったので三越の八重洲ブックセンターで時間つぶししてたときに見つけた1冊。
最近リアル書店に行く機会が減って偶然見つける本が減ってきたので個人的に貴重な1冊。

 アンソロジーで古今の作家・エッセイストが「あんこ」に寄せる文を集めたもの。
芥川龍之介や久保田万太郎・池波正太郎がお汁粉を語っていたり、青木玉や武田花がおはぎの話をしたり。
タイトルで出ている安藤鶴夫はあの有名になった四谷・若葉の鯛焼きの話。
林家正蔵(未だにこぶちゃんと言ってしまうが)はどら焼き。うさぎやと亀十でうさぎとかめとはさすが噺家。
亀十行きたくなってきた。

 とあんこ好きには堪らないあんこのお菓子あれこれ。
もちろん餡子の話には欠かせない粒餡vs漉し餡話もありw

巻末を見たらシリーズでお肉だのラーメンだのごはんだの。
全部取り寄せそうになってるんだけど、そうすると食欲との戦いがますます大変なことになりそう…

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