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2015年10月29日 (木)

「ワンピース」 新橋演舞場

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 スーパー歌舞伎Ⅱ第2弾はあの「ワンピース」。
前々から実写化するなら歌舞伎でしか出来ないだろうな、と思っていたのでその点では驚きは無し。
問題は今の時点でも相当長い話なので、どこを取って舞台化するかってこと。
その点も巧くできてると思う。
脚本のまとまりもいいし、見所もきちんと作ってるし。

 オープニングでワンピースの世界観をざっとナレーションと映像で説明するんだけど、その場面だけでちょっとうるっと来てしまいましたよ。ここで感激しちゃって、あとの3時間どうするんだよって自分に脳内突っ込み。

 あ、上演時間はほぼ3時間半sign01 途中2度の休憩を挟んでいるので劇場に入ってから出るまで4時間半sign03
でもこれが全然長くないのsign01

 カピちゃんこと猿之助はもちろん、今回は隼人くんと巳之助さんに大注目。
プロローグで麦わらの一味が登場したときにサンジ(隼人)ゾロ(巳之助)のあまりの嵌りように感激sign01
ナミさん(春猿)とロビンちゃん(笑也)は逆のほうが良かった気がする。笑也さんがおきゃんなナミで春猿さんがロビンちゃんのほうが。それとサンジとゾロの衣装はほぼ原作どおりなのにナミさんとロビンちゃんはちょっと違ってるのでその所為でイメージが違うところもあるのかも。
ま、実は麦わらの一味の出番はあまり多くなくてみんな二役か三役なのでメインはそっちの役のほうって感じ。


以下ネタバレあり

 原作があれだけの長い話だから、その中のエピソードをひとつ纏めるだけでも長くなっちゃうんだけどそれでも時間が足りなくてキャラの説明は筋書き(プログラム)頼り。
 クライマックスの海軍の3大将との戦いなんて3人のキャラはほとんど説明もなくいきなり戦いの場面になってしまうんだけど、それぞれの戦いのヴィジュアル化が素晴らしくてぐいぐい持ってかれる。

 青雉は氷結だから舞台前方で宙吊りでぐるぐる回りながら紙ふぶき。頭上を青雉が舞い、紙ふぶきは舞台がかすむほどの量sign01
 黄猿は光なのでレーザーポインタの光と赤い照明。
 赤犬は火なので赤い照明の中、赤犬と手下が旗を振り、対するエースも旗を振る。
この演出は先代猿之助が三国志をしたときに京劇からヒントを得て京劇風の旗を振るアクションを取り入れていた野の応用だと思うけど翻る旗の美しさが殺陣と相まって「型」の美しさを表現していたと思う。

 一緒に観ていた娘はワンピースを読み込んでるヒトなんだけど、ボン・クレーとセンゴクはビジュアル的に完璧だと絶賛してた。
 ビジュアル的にはつるの美しさも特筆すべき。
背筋をすっと伸ばした後姿の美しさsign01 衣装はアレンジしてるので打掛を羽織っていたんだけど、この内掛けがまた素晴らしい。菊菱の紋縮緬に金泥・銀泥で文字が散らしてある。去っていく後姿がきりっとして惚れ惚れしました。
 センゴクでビジュアル的には完璧な人物を演じてた浅野和之はイワンコフも演じてるんですが、ここのシーンはイワンコフ個人もさることながらシーン全体が凄い。
ニューカマーランドに登場するヒト全部、ダンスシーンは大部屋さんじゃなくてダンサー系の人が多い感じだったんだけど、メイクがとっても綺麗。歌舞伎メイクじゃなくて今風の付けマつけてパッチリアイメイクでみんな近くで見ても綺麗でかわいいの。で、メイドの衣装が白いフリフリレースのドレスなんだけど生地が腰元の江戸紫の矢羽根模様。細かいところ一つ一つがしっかり作ってある。
 ここで出てくるボンちゃん、巳之助さんのはじけっぷりが凄い。あそこまで吹っ切れて演じる役者根性の見事さsign01 娘がボンちゃんが3次元に出現した、と言ってましたもん。
 隼人くんの2役目のイナズマは原作ではここまで美しくないみたいなんだけど、ひたいの金のイナズマも美しくきりりとした立ち姿。
 で、ボンちゃんとイナズマは本水で立ち回りしちゃうんですけどね。思いっきり水掛けられましたw

201510141121000

 今回は海賊モノは持ってなかったので、長着はちょっと波頭にも見える模様の白大島、帯は製作者が"イメージは奄美の海"と言っていた洒落袋。帯留はガラスで海のイメージにしてみた。

 なんだか語り始めるとどんどん話が広がっちゃいそうなので、書き漏らしたこともいっぱいありそうだけど今回はこの辺にしておく。
 雪月花のワンピース御膳は10月と11月で違うので次回両方画像を上げる予定←来月も行くらしい。
だって今回は席が前過ぎて舞台全体が見え難かったんだもん。
その分、猿之助や隼人くんのドヤ顔はよく見えたけど。

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