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2015年5月 1日 (金)

冲方丁・ほか「SF JACK」 読了。

 12人の作家によるアンソロジー。
山田正紀は最初読んだのがバリバリのハードSFだったなー(地球・精神分析記録 エルド・アナリュシス)とか堀晃は太陽風交点だったなぁ、とか。
で、その二人以外はほとんど初見。宮部みゆきのSFじゃないものをいくつか読んだくらいかな。

 神星伝・冲方丁
 大長編のプロローグのような作品。ってかシリーズ化されたら読むわきっと。
冲方さんは初めて…だと思う。
世界観が面白い。ちょっとほかのも読みたくなってきたけど、その前に書庫の整理をしないと置くとこがないsweat01


 黒猫ラ・モールの歴史観と意見・吉川良太郎
 お名前も存じ上げなかった完全に初見。経歴に書いてあった「ペロ-・ザ・キャット全仕事 」の書名はかすかに記憶にあった程度。
ファンタジーとしてとても面白い。デビュー作もこれも舞台がフランスで猫で。モチーフが同じなのはお好きなのか、書きやすいのか。猫(に憑依しているもの)のアンニュイさがとても好き。


 楽園(パラディスス)・上田早夕里
 この方も初見。お名前も存じ上げず。
ある意味イマの世界が向かっていくかもしれない電脳世界と現実世界の境界があいまいになった近未来。
ヴィム・ヴェンダースの「夢の涯てまでも」テイスト入ってるかも。ってか私にとって腦と直接コネクトするテーマの原点はこの映画なので、この手のテーマの小説を読むと自動的にこの映画を連想するんですが。


 チャンナン・今野敏
 割とよくあるパターンのタイムスリップネタ。
空手は全くわからないので型の解説されても良くわからない。
この用語は全部中国語由来なのかな。もしくはウチナーグチ?


 別の世界は可能かもしれない。・山田正紀
 この間「クトゥルフ少女戦隊」を読んだばかりなのでちょっと似たモチーフが出てくるな、と思ったけど、こっちのほうが2年ほど前だった。
ここで温めていたモチーフを長編に応用したのかな…?


 草食の楽園・小林泰三
 名前は見てるけど作品は読んでない、と思う。
このテーマもよくある感じだけど、永遠のテーマなのかも。
結論は出ないしね。どっちにも転ぶ可能性はいつの時代にもある。


 不死の市・瀬名秀明
 どっかのアンソロジーで読んだことがある、かも知れない。
神話のなかにありそうな感じ。


 リアリストたち・山本弘
 サイバー世界が進む方向のひとつの可能性。
何世紀か先にはもしかしたらあるかもしれないけど、可能性はとても低いと思う。
ヒッキーを極めた世界だなw


 あの懐かしい蝉の声は・新井素子
 独特の文体で進む薄ら寒い思いがするような未来の話。
これもある意味電脳世界の進化なんだろうけど。私はこんな世界にはいたくないな。
とナチュラルに思わせる巧さ。


 宇宙縫合・堀晃
 ある意味星新一の「おーいでてこい」の答え。
この手のパターン好きです。


 さよならの儀式・宮部みゆき
 相変わらずの巧さ。
ウェットなSF。将来かなり高い確率でこの問題は起こるだろうと思う。
そのときにはどんな処置がさっるんだろうか。


 陰態の家・夢枕獏
 伝奇SF。
これも好きなパターン。

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