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2013年9月15日 (日)

「九月花形歌舞伎 夜の部」 歌舞伎座

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 歌舞伎座で時々上演される新作歌舞伎は、一度しか上演されないことがままあるので、興味半分とコワサ半分で行ってきました。
なんてったって「陰陽師」ですよsign01 安倍清明ですよsign01 夢枕獏ですよsign01
これはもう期待しますよねぇ、でも外したときのコワサも倍増sign02
ま、個人的には私が今現在では双璧と思っている七之助ちゃんと菊之助の美女っぷりを観るのと、亀蔵さんを観るのが目的ですけどね。

 配役は清明に染五郎。水干・烏帽子の立ち姿も美しい貴公子っぷり。呪がちょっとアヤシゲなのは脚本か演出の問題なので本人の所為ではないですしね。
源博雅に勘九郎。気性がまっすぐで生真面目な感じが勘九郎ちゃんによく合ってましたね。役柄的には笛より琵琶を弾いて欲しかった気もするけど。
平将門に海老蔵。相変わらずこもったようなしゃべり方。最初科白が聞こえないのは座った位置が悪いのかと思っちゃったわ。立ち姿は綺麗だし、大詰の見得を切るときにはきちんと聞こえる(ややこもるにせよ)んだから、あとは稽古の問題よね。
桔梗の前に七之助。将門の幼馴染で滝夜叉姫の母。将門の親友・俵藤太と相思相愛ながらも将門に従い東国へ戻る。一途な乙女を演じさせたら、若手の中では一番なんじゃないかと思うわ。
俵藤太に松緑。百足退治の場面はカワイイ百足と相まって今回の見所のひとつでしたわ。
興世王に愛之助。将門の黒幕・実は…。 今回はシリアスな悪役なので愛嬌は封印。
大蛇の精に新悟ちゃん。このところ、女役で観る事の多い新悟ちゃん。今回は物の怪役だし背の高さも有利になった感じ。声はいいんだけどね。
滝夜叉姫に菊之助。綺麗だわぁ、可愛いわぁ、声もいいわぁで今回のちょっと訳ありの陰のある姫もいいですねぇ。
そして、蘆屋道満に亀蔵さん。清明に対比するちょっとダークな陰陽師。もうね、ケレン味たっぷりの衣装といい、式神の揚羽蝶といい、亀ちゃんにうってつけの役。最初は出番が少ないかと思ったんだけど、大詰で場をさらったので満足sign03 

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 で、突っ込みどころはいろいろあったんですがw
一番の問題は「蟲毒」の説明が間違ってたことじゃないかしら。お話の根幹に関わる大事なことなのに。
ほかは、魑魅魍魎のみなさんが薄暗がりでしか出てこなくてもっとはっきり観たかったなとか、百足のみなさんもうちょっと「自分は一体節なんだから、ほかの体節と歩調を合わせて行動しよう」と自覚して欲しかったなとか。
あ、そうそう。クダギツネさんは可愛かったですよ~。五芒星がんばったね~。

で、今回は新作なので黒御簾のほかに上手のほうで筝と十七弦筝、細棹の長唄三味線と太棹の浄瑠璃三味線、琵琶が入ってました。夜や魑魅魍魎のシーンは低音が多かったので十七弦と浄瑠璃三味線が大活躍でしたわ。

画像は本日の組み合わせ。
雨模様だったので大島の縞。帯は中秋が近いのでお月様(三日月だけど)。帯締めは白黒千鳥の三部紐。帯揚げはブルーグレー系のやたら縞。透明のガラスに赤の色ガラスを流したブローチを帯留代わりに。流れる紅葉のイメージで。
足元を雨草履にしたら結局ほとんど降らなくて、よかったけど蒸れて暑かったわ~。

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