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2013年6月 3日 (月)

山田正紀「復活するはわれにあり」 読了。

山田正紀の冒険アクション。
「余命宣告された車椅子の実業家がハイジャッカーに立ち向かう。」
このコピーだけでは、ちょっと変わった設定のアクション物、なんですが。

家人が病気の後遺症で車椅子なんですが、この病気がほぼこの主人公と同じ。
病気とその後遺障碍は個々人によって、障碍の度合いも場所も違うのは重々承知しておりますが、それにしても読みながら突っ込み入れまくり。
どうも障碍の描写が脊髄損傷じゃなくて脳血管障害の後遺症のようなんだよね。
後書きで山田正紀氏ご本人が病気になって一時期車椅子だったと書いているんですが、現在は完治しているようなので脊髄障碍ではないようです。で、ご自分の経験や調べたことでお書きになったのかな。

で、障碍者が身内にいるので文中に出てくる車椅子「サイボイド」がやたら気になるんですが、これは電動車椅子というよりも、つくば大学(だったと思う)で研究しているパワードスーツ+車椅子って感じなんですかね。
義手・義足に関しては関節部に小型モーターを組み込んだアンドロイドパーツみたいなのが研究されてたりするんですけど、下肢障碍者の補助に関しては車椅子型の機能補助タイプとパワードスーツのような、サイボーグ型のタイプとそれぞれの方向で研究されてるようなんですよね。ま、パワードスーツに関してはヘルパーさんのような介護業務の補助を想定してるようですけど、あれって当然本人に装着するって方向もありうるし。
で、インターフェイスの描写の辺りではヴィム・ヴェンダースの「夢の涯てまでも」を思い出してしまいましたよ。
あの映画では視覚障碍に対する研究でしたけど、基本的なところは同じだし。
あの映画が撮られてはや20年以上。時代が追いついたのか、基本的な考えは昔からあったけどやっと技術が追いついたのか。

あ、本来のお話のほうも時代だなぁ、という感じ。
この手のテーマでこの手のオチは今ならでは。
久しく行ってない南の海のリゾートにやたらと行きたくなるシュチュエーションでしたわ。
ほとんどの時間舞台となってる船上シーンでは、目の前に浮かぶのは青い海でしたもん。
日がな一日木陰かプールサイドで過ごすあの日々が懐かしいわ。

と作中で繰り広げられる血なまぐさい数々の出来事を読みながらも、青い海に思いを馳せてしまったのは「珊瑚礁」のイメージのせいかしら。

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