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2010年3月

2010年3月31日 (水)

白石加代子「百物語 特別公演第4夜」 有楽町朝日ホール

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百物語90作目上演記念 アンコール公演の最終日。
土曜日の席も3列目だったか4列目だったんだけど端のブロックだったのに対し、今日は2列目のほぼ真ん中。
高座に座って話すときは目が合いそうな近さでしたわ。

で、最初が「遠い記憶」高橋克彦。
昔々に読んだので細かいところがあやふや。ま、その方が面白かったけど。
「写楽殺人事件」でデビューして(最初の「浮世絵鑑賞事典」は知らないので)、徐々にミステリーからホラー系に移って来た頃の作品だったような、とか私も記憶を辿ったりして。

近くなので表情が良く見えた。
この朗読は立って動きながらだったけど、くるくる変わる表情が凄い。
衣装の墨色の素描が目に残る。こんな効果も考えて衣装を選んでいるのかしら。

衣装は生成りっぽい(ライトで色はあやふや。薄いクリームとか浅葱色だったかも)地色に墨色一色で枝葉を描いた訪問着。木綿帯(よく浴衣に締めている単色のもの)に淡い曙色っぽい帯揚げ・やや濃い目の曙色の帯締め。浅葱色の半襟。・・・幕が閉まった瞬間、ずっと見ていたはずの帯の色を忘れていた。危ないかも知れない、脳細胞が。sweat01

「小袖の手」 宮部みゆき。
実は宮部作品は全く読んでない。読み出すと限がなくなりそうだから。
なので実際のエンディングがこうなのかは知らないけど、この朗読の場合、やや尻切れ蜻蛉な感じ。
個人的にはもう少しドーンとした落ちが欲しいような気も。

衣装は紺の縞の長着。江戸小紋の萬筋よりは太目のでもちょっと離れると無地に見えるほどの濃淡の縞。
帯は辛子色で生成りの絣飛び模様。帯揚げと帯締めは縹くらいの薄めの紺。
高座でほぼ座って朗読。
小道具として話の中に出てくる着物が出てくるんだけど浅緑の綸子のような光沢のある縞、タイトルにもある「小袖」は描写と同じなので小道具として作ったものですね。

今日の2作は両方とも「百物語」にふさわしい怖い話でしたね。


画像は本日の組み合わせ。
春なのでイマしか出来ない桜の帯。ま、この帯は桜が散っているのでもう少し後まではいいらしいけど。
長着は江戸小紋の角通し。色は黒。帯揚げは東雲色、帯締めは重宝しているトルコブルー。
こんなに鮮やかな色ってなかなかないのでアクセントを付けたいときに便利なんだよね。

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2010年3月28日 (日)

白石加代子「百物語 特別公演第3夜」 有楽町朝日ホール

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今回は、白石加代子の一人朗読劇「百物語」の九十話目上演を記念して過去の上演作から再演希望の多かった数作を日替わりで上演する趣向。
以前朱川湊人「栞の恋」を観たときに白石加代子のセーラー服姿sign03に衝撃を受けたんだけど、それより凄かったのは白石加代子が女子高生に見えたsign01ってこと。余りの衝撃にそれしか覚えて無かったくらいだ。sweat01
で、今回はあの名作と名高い筒井康隆の「五郎八航空」と高橋克彦の「遠い記憶」を再演すると聞いて両日のチケットを確保。
本日は「五郎八航空」を含む3作。

「江島屋騒動」三遊亭円朝。
オーソドックスな和服姿。・・・でも、この姿を見ると連想するのは「八墓村」の双子のお婆とか。黙って座っているだけで怖い。さすが白石加代子。ww
落語だけに古典的な怪談物。実は渋滞で遅れたので冒頭見逃した。残念。

「五郎八航空」筒井康隆。
評判はいろいろ聞いていたんだけど、実際に観るとやっぱり凄い。
白石加代子のもんぺ姿だけで元は取れたと言う感じ。ただ、原作にあった(はずの)機内の鶏とかが無かった。
読んだのが昔々だから記憶違いかなsign02

「おさるの日記」和田誠。
短編なのでちょっとおまけ、という感じで。
五郎八のもんぺ姿の上に長羽織を羽織って。
落ちが秀逸。

画像は本日の組み合わせ。
春めいてきたので、この緑は春っぽいな、と。
「百物語」は和服の観客が多いような気がする。やっぱり彼女の雰囲気からかな。


03/31 17:54追記。
「栞の恋」のセーラー服は記憶違いだったみたい。
解説などを読んだら「赤いトレーナーにスカート」だったとか。髪はお下げで合ってるもよう。その所為で勘違いしたのかな。

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2010年3月26日 (金)

倉阪鬼一郎「さかさ」 読了。


さかさ

聖域修復師の八神宇鏡シリーズ。
このシリーズは全部ひらがな3文字なんですね。倉阪氏らしいこだわりですわ。

今回もと言うか以前にも増してグログロゲロゲロシーン満載。
そして宇鏡さん、あなたは戦うたびにパーツをひとつずつ犠牲にしていくのでしょうか。数作先はどうなってるのか心配。
それとも、前作の「ひだり」では療養中だったから、次回作は療養モードsign02

今回は一緒に戦う霊感のありそうな男の子がいるんだけど、助手になるのか?との私の期待にもかかわらずあっさりお亡くなりに。残念だわ。
でもってイマまでの私怨とか旧き神と違って、今回は八百万の神々vs海の向こうの神。
相手の言い分は完全に逆恨みなんだけど、考えたら悪役って全部そうだよね。自分なりのロジックで回りが悪い、自分は悪くないってのばかりだもんね。

にしても、こんな風に外国人が絡んでくるなんて日本も変わったんだよなぁ、との感慨にふけってしまいましたわ。
そして八神さん、日本を守ってくれるんならイマこそ現実に現れて欲しいもんですわ。あ、そうやって他人頼みにしちゃいけないな。

ところで、倉阪氏が湘南に転居以来心当たりのある地名がやたら出てくるので、頭の中で浮かべるシーンはどんどんリアルになってますわ。ww

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2010年3月23日 (火)

南條竹則「飽食終日宴会奇譚」 読了。


飽食終日宴会奇譚

連休前は春の嵐typhoonとの予報だったので、これで溜まった本が消化できると喜んだのもつかの間。
土曜日の夜こそもの凄い嵐だったけど(換気扇を止めたら吹き込んだ風でカバーが外れたくらい!)、意外にも低気圧は夜のうちに通過したらしく明けたら嘘のように良いお天気。sun
結局、雑用に追われ読めたのはこの1冊。

ところで、いつも疑問に思っているんだけど。
検索を掛けると「南條竹則」と「南条竹則」両方ヒットする。著作には「南條竹則」となっているんだからこっちで検索出きるのが筋だろうに、なんで「南条竹則」でしかヒットしないsign02>楽天ブックス。

で、この本は雑誌などに載った美食関連の随筆を纏めたもの。
前作の「中華美味紀行」が街や食べ物単体から話を広げているのに対し、こちらは宴会やその旅行記を纏めたもの。今回は珍しく中華のみならず、その辺縁地帯である越南が入ってます。
越南、いいよね。ここ2,3年とみに興味が増しているのですが未だ機会に恵まれず。この本の随筆は15年ほど前に書かれているのですが、すでにその時点で「行くなら今のうち」と言っている方が。やっぱりもう変わっちゃって昔ながらの越南(挽歌3 夕陽の歌の頃のサイゴンとか)は無くなっちゃてるのかなぁ。

と、このように南條氏の随筆を読むと旅に行きたくなり、美味しいものを食べたくなってしまうのです。
ま、越南篇は野味が話の中心だから好き嫌いが激しいかも知れないけど。

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2010年3月15日 (月)

卒業式でした。

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 と言っても娘の。
なので、久々のフォーマル。このところ紬とか小紋ばかりだったので白足袋履くのも久しぶり。舞台以来かも。
帯揚げも帯締めも同系色でオーソドックスに。 付け下げ訪問着なんですが、プリントっぽく見えるエジプトの壁画柄は刺繍です。 地は紋縮緬で肩に型置きのアラベスクっぽい模様入り。
好きなのですが、このところフォーマルな場が無かったので着る機会が出来て嬉しいわ。(イヤ、娘が主役なんだが)。

明日からは春休みモードで遊ぶことしか考えてない娘のお尻を叩いてお納戸に放り込んだ雑誌の山を片付けさせなきゃ、だわ。

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2010年3月13日 (土)

「おもてなしの美 宴のしつらい」サントリー美術館

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 娘が所用でその送り迎えのため、赤坂方面へ。
送っていって迎えに行くまで2時間少々あったので、ミッドタウンのサントリー美術館へ。
1月の末からしていた展示も今週いっぱい。なので後半の雛祭り関連の展示物を見てきました。前半は正月(旧正月ね)の展示もあったようなのですが。

 行事に合わせた屏風やら、膳の揃えやら、酒器やら。
なぜかお揃いの蒔絵を施した三味線と胡弓もあり。胴と棹の側面に揃いの花らしき模様。
実用品ではあまりここに装飾があるのは見た事無いような。
ま、舞台用の筝なんかは龍頭のところに蒔絵が入っているものがよくあるのでそれと同じような感じなのかな。
にしても、三味線は未だにそれなりの数があるけど胡弓は廃れちゃったよねぇ。
私が知っているのは川瀬白秋先生だけだもん。 そもそも二胡と混同してるヒトがいっぱいいるし。

茶器もいろいろありましたな。
抹茶碗。楽焼や織部や。

面白かったのは「類聚雑要抄指図巻」というどのような宴会の時にはどの膳にどんなものを盛るかという指図をした絵巻。むちゃ細かく出てる。で、たまたまなのか開いてあるところの膳にはやたら海月がよく出てる。(中身ひとつひとつに名前が書いてあるのよ。椀の脇に。) 江戸期の酒宴には付き物だったのかsign02

残念だったのは所蔵品展のせいか、今ひとつ散漫な印象。
次回企画展の和ガラスはどうでしょうか。

画像は本日の組み合わせ。
青海波の小紋に玩具柄の博多帯。半襟は光琳梅の小紋。帯揚げは東雲色。帯締めはターコイズブルー。
羽織は昨日と同じ絞り。

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2010年3月12日 (金)

さくらあんみつ

お麸屋さん経営のカフェなので、花やヨモギの生麸入り。シロップはラズベリー。
 

追記。22:59
サントリー美術館のcafe、お麩の「不室屋」さんの季節限定さくらあんみつ。
もっちりした蓬生麩、花麩は桜、餡も桜餡。春らしい香りいっぱいです。

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「御名残三月大歌舞伎」第三部・歌舞伎座

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ここ2年ほど、老公の趣味のサプリをいろいろ飲んでる所為か花粉症が凄く軽くなって、今年も数日前まで出てなかったんだけど。 数日続いた雨模様が一転してとてもいいお天気。晴れ渡った青空はとても気持ちいいんだけど、ついに出ましたよ、花粉症。 で、抗ヒスタミン剤飲んだ所為か眠くて。
昨夜も帰宅してご飯食べたら眠くなって寝てしまいましたわ。

で、先月以前のエントリーに書いたように風邪騒動で行けなかったので久々の歌舞伎座。
今回はいよいよ取り壊し近くということで娘も一緒。 幕間に探検に行ってました。3階まで。ww
今月と来月は三部制。演目は減って、なのに代金は一緒。
演目の「菅原伝授手習鑑」は一部から三部に分けて「加茂堤」「筆法伝授」「道明寺」と上演。さすがに全部は観られませんわ。後ろの席のオバちゃんたちは昨日のお弁当がどうの、とか話してたんで三部全制覇なのかしら。

その「道明寺」。
仁左衛門、孝太郎、秀太郎、我當と松島屋一門総出演状態。&玉三郎。
この演目は十三代目・仁左衛門と十四台目盛田勘弥追善なので。
仁左衛門さん、水干・指貫姿がまるで雛人形のようでしたわ。

今回一番前の席が取れたので喜ぶと同時に前過ぎて観難いかも、と心配してたんですが歌舞伎座は舞台が低いので全然問題なかったですね。返って仁左衛門さんを間近に観られて幸せ。ww

「石橋」
こちらは富十郎、鷹之資親子の共演。
鷹之資、揚幕が揚がって姿が見えたとき、金太郎かよっ、と心の中で突っ込み。おかっぱであのぷくぷくの顔だとイメージは金太郎ww
富十郎も遅くの子供だし、所作を見てるとお稽古はきちんとさせているのはわかるけど、私生活で甘やかしてないかい? たまに子役でぷくぷくの子がいるけど青年期に困らないかねぇ。


画像は本日の組み合わせ。
紬に鳥獣戯画の袋帯。この上に絞りの羽織。色は生成りで青系の花模様。

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2010年3月 9日 (火)

また雪だよ。

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 昨日、彫金に行くときに思ったんだけど、今年は綺麗に晴れた富士山を見ることが少なかった。
本来なら、冬の間は綺麗に晴れて雲ひとつ無い青空をバックに雪を冠った富士山が良く見える時期なのに。
どんよりと曇った日が多かったような気がする。 この間は暖かかった所為か春霞で見えなかったし。

で、今日は雪。 朝から曇って今にも降りそうなお天気だったんだけど、とうとう降ってきました。それもわりと本格的に。振り出して2時間足らずでこれくらい積もってます。で、全然降りが弱くならない。こりゃ、午後の仕事は暇になるかな。>ちょっと期待。

昨日の彫金はメレの石枠を切り出してメインの石枠に合わせているうちに、どうもこのままだと余裕が無くなることに気づき再度枠を切り出すことに。どうも彫留ってぎりぎりまで削ろうとするから後でしわ寄せが来るよね。
ま、自分の腕がそのくらいだということでもあるんですが。sweat01

このところ、洋彫りの練習、彫留の練習でほとんど形になったものが無いので無性に簡単に出来る覆輪でピアス作りたくなってきた。単純に石ひとつ留めただけの。普段使いに便利なんだよね、こんなデザイン。

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2010年3月 8日 (月)

祝! 「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」第3回世界バカミス☆アワード受賞。


三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人

去年の10月に読んだときにおこがましくも
>>バカミス史上に燦然と輝く(?)作品と言えましょう。
などと書いていたのですが(エントリーはこちら↓)
http://hkstar-hibi.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-8dfc.html
見事、青山ブックセンター主催の第3回 世界バカミス☆アワードにて大賞を受賞。
ABCサイト
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201003/20100306_bakamis.html

残念ながら会場には行けませんでしたが、トークショー&サイン會ってなんで魅力的なイベント。
コレクターの血が騒ぐ。ま、軽い軽いコレクターですけどね、ワタクシなど。
&機会があれば是非クラニー先生のナマ声を聴いてみたいのでそちらも気になりましたわ。

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2010年3月 5日 (金)

南條竹則「中華美味紀行」 読了。


中華美味紀行

昨日、というか日付が変わったので一昨日は雛祭り。
今年も雛人形は出しそびれ(部屋に入りきらないものをなんでも納戸に放り込むのは止めるように>娘)、せめて夕食は雛の節句らしくと買い物で蛤を買ってきた。散らし寿司や菜の花は家族が余り好きではないのでお吸い物だけでもと。
毒餃子以来、中國産は出来うる限り買わないようにしている(店に置いてある物も激減したし)。が、蛤の値段にビックリ。千葉産は1個500円でしたよ。(下品ですみません。)さすがにこれだけは中國産が売れてた模様。

で、久しぶりの南條竹則氏の随筆集はその中華。登場するのはほとんど大陸。
ま、随分前の経験も書いてある(ファンタジーノベル大賞の頃とか)ので、まだそれほど汚染されていなかった頃かと。個人的なイメージだけど、ここ数年でもの凄く汚染もモラルの低下も進んだような気がするし。

魔大陸の食べ物なれど、氏の筆に掛かればそれはそれは美味しそうなものが目白押し。
ここに出ているものを清潔な厨房で清潔な厨師が衛生管理をきちんとした食材を使って、きちんと洗った欠けていない食器に盛って綺麗に掃除された店内で食べられたら嬉しいんですけど。 もちろん私の偏見がたっぷり入っているのは承知しております。
なにしろ、その昔は欧米志向で亞細亞は汚いから嫌、と言ってましたからねぇ。>我。
香港・台湾、東南亞細亞くらいまでは克服しましたけど魔大陸はレベルが高すぎてまだ行く勇気がありませんわ。
なのに中華圏は好き、中華文化も好きって言うのも矛盾してますけどね。はい重々承知しております。sweat01

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2010年3月 2日 (火)

倉阪鬼一郎「恐怖之場所死にます。」 読了


恐怖之場所死にます。

倉阪鬼一郎氏は今迄寡作とまでは行かないものの、それほど多作というイメージは無かったんだけど、結婚以降執筆量が増えているような気がする。先月末もこのほかに2作出てるし。彼の日記(新weird world)を読んでいても平行して何作も書いているしね。いろんな意味で結婚効果sign02

で、本作。
ファンの女性(不動産仲介業)が素材を提供すると言う体裁で、その女性と氏が話しながら間に建物に関する話が収まっているという形式の連作短編集。
その女性が経験したことを話す形式になっているんだけど、氏が書くのは今回初めて(だから、私も読むのは初めてなんだけど)どうもこの竹書房の文庫がその実話シリーズになっているらしく。 帯に「最強実話怪談著者 発掘大会 賞金総額50万円」の文字が。
意図的に放りっ放しにしてるような結末で。事細かに謎解きをしてないと納得できないタイプにはちょっと物足りないかも。氏が作中で言っているように、ホラーは必ずしも結末で説明しなくてはならないことは無いんだけどね。

あ、作中の「倉阪鬼一郎」氏はいつものように大変哀しい扱いをされております。ww

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