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2010年1月29日 (金)

世田谷パブリックシアター「獅子虎傳阿吽堂vol.5」

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能と歌舞伎の音方を務める亀井広忠、田中傳左衛門、田中傳次郎3兄弟の主催する「三響会」のある意味実験的な舞台。
とか言いながら、当初は林英哲さんが目的だったんだけどね。

冒頭の「レクチャー」と称するお話からして面白い。
能と歌舞伎の鳴り物の違いとかね。 私個人としては能は小鼓・大鼓・太鼓と笛の「静謐」なイメージで歌舞伎はそれに加えて三味線の「華やか」なイメージなのですけど。
そもそもの発端からして違うし、時代も違うし、能は武士・歌舞伎は庶民という違いもあるし。

英哲さんとは「民俗芸能」としての「和太鼓」と能・歌舞伎の「太鼓」の話とか。
正面向いて叩く奏法は英哲さんのオリジナル、という話は眼から鱗。たしかに下座の太鼓は斜めに叩いてるわ。

能は観世喜正さんと高砂の意味のお話。その後、観客全員で「高砂」を謡うsign03ことに。
たしかに、高砂と聞いてわかるのは「高砂や この浦舟に帆をあげて」までですよね、普通。

その後、まず英哲さんのソロ「宴」。
笛の竹井誠さんとのヴァージョンだったんですが、軽くウォーミングアップという感じで終わり。背中の筋肉がうっすら赤くなって額に薄く汗をかいてるところで終了。ちょっと物足りず。

能の「高砂」
面を付けない仕舞。その所為で声はとても通りが良くて聞きやすい。やっぱり面をつけると声が篭もっちゃうからねぇ。 お弟子さんが地の謡いをしてたんですがいい声でしたわぁ、皆さんお若いのに。

ところで、音方の皆さんは普通黒羽二重五つ紋に仙台平の袴なんですが、この仙台平、グレーとか黒とか茶とか微妙ながら個性があるんですけど。亀井さんお召し替えしてましたよね? 鮮やかな袴でしたけど仙台平ではなかったような。でも黒羽二重に紬は合わせないよねぇ?

長唄「老松」
歌舞伎の片岡愛之助さんの素舞。
ご本人は普段顔を作って芝居しているので素舞はとても恥ずかしいとおっしゃる。確かに顔を作るのは役に入り込む時間でもあるし、別の世界へ行く時間でもあるしね。
会場は雰囲気的に愛之助さんのファンの方がやや多い模様。愛之助さんへのリアクションが一番大きかったような気が。

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それぞれがとても面白かったんですけど、2時間足らず(各演目が30分足らず)なのは少々物足りない気分。
一日がかりの歌舞伎を基準にしてはいけませんね。

画像は本日の組み合わせ。
昼過ぎから雨が降ったので長着は洗える着物。帯は金茶の織名古屋。羽織は椿。
この長着は結構便利なんだけど、やっぱり化繊の宿命。数回着たらちょっと表面が毛羽立ってきた感じがする。便利なんだけどね、シミの心配もないし。

あと、前回も感じたんだけど三軒茶屋ってご飯食べるところが困る。
キャロットタワーのなかってチェーン店かガラガラの店しかないし(展望レストランって期待出来なさそう)、周りもほとんど決まったチェーンしかないし。劇場に来てるんだから、そんなに遠くにも行きたくないしね。もうちょっとまともなところが無いものかしら。

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